by沙耶
今日もいない、か…。
始業式以来、ちひろは一度も学校に来ていない。
「心配だなぁ…。」
沙耶いないと学校暇だし。
ちひろは何かあっても何も言ってくれない。
いつもみんなに壁を作って、本当の自分は隠してる。
連絡は返してくれるけど、何かあったのか聞いても「何もないよ」の一点張り。
「はぁ…。」
飲み物でも買ってこよ。
下の販売機の前まで来た私は二択で悩む。
んー…ミルクティーかレモンティーか…。
悩んだ末に選ばれたのは、ミルクティー。
このミルクの甘さが口に広がる感じがたまらない。
ミルクティーの甘さに浸りながら教室に戻ると、教室の光景に目を見開く。
窓際に座るサラサラな茶髪の女の子。
窓の外を見ていて顔は見えないけど、風でなびく髪の隙間から見える真っ白な肌。
あれは…。
私はミルクティーの甘さに浸っていたことなんて一瞬で頭から消え、その子の元まで走った。
