「じゃあ後からねー」
沙耶に手を振り返し、私は1つため息をついた後、玄関の扉を開ける。
見た目は普通の一軒家。
中に入ったらいきの詰まるような空間が広がっている。
ーガチャ
「華ちゃん、今日の晩御飯は何がいい?」
「んー私今日は外食してくる!」
年の割には高めの声をしている女性の問いかけに、テンション高めに返事をする女。
「そう~?わかったわ」
わざとじゃないか、と疑うような大きめの声を出してる私の叔母と、その娘の華。
叔母は、生まれつき赤い色の私の瞳を気味悪がってる人の1人で、自分の娘はとても甘やかして育てている親ばか。
娘の方は私と同じ歳で、お姫様のような可愛い見た目とは裏腹に、とことん腹黒い性格をしている。
そんな二人の会話なんて聞こえていないように私は真っ先に二階にある自分の部屋へと向かう。
邪魔者の私に仕方なく与えられた唯一の居場所。
本当に、窒息しそうなぐらい息の詰まるような家。
