「ちひろ…大丈夫?なんか、うなされてたよ」 無言で頷く私を見て、沙耶は何かを言いたそうにしていたが、笑顔をつくり、私の手を握った。 「そっか。じゃー帰ろ!」 あ、もう放課後なんだ…。 周りを見渡すと、私たち以外誰もいなかった。 私、ずっと寝てたんだ。 二人きりの教室は綺麗なオレンジ色に染められていた。 吸い込まれそうなぐらい綺麗な夕暮れ。 私は夕暮れから目を逸らし、逃げるように教室を後にした。