byちひろ
「さて、どうしようかな。」
一人になった私はぶらぶらと行く当てなく歩きだした。
今夜は野宿かなー。
どこに行っても私の居場所はない。
なら、いる価値なんてないじゃん。
私は近くにある公園に入り、ベンチに腰をかける。
ふと空を見上げると、星の見えない空が広がっていた。
明かりが多すぎるせいで消えちゃったんだろうな。
「はぁ…。」
「きーみ。何しているの?」
私のため息とほぼ同じタイミングで聞こえた声の方向に視線を落とす。
金髪に近い髪色に、チャラチャラした服装。
顔にも覚えがない。
ナンパか。
「ね、暇だったらさ、俺の家で遊ばない?」
「……。泊まらせてくれるならいいよ。」
私の言葉に男は笑顔で頷いた。
公園から少し歩いた所に男の家はあった。
どこにでもあるようなアパートの前につくと、男はいっぱいある中の一つの扉をあける。
男に続いて私も部屋の中に入る。
真っ先に視界に入ったのはごみが散乱した部屋。
歩けない程ではないけど汚い。
「どうぞどうぞー。」
私は心でため息をつき、中に入っていく男の後ろに続いた。
