Happiness of the form ~幸せのかたち~



コンビニでお酒を買ってちひろの元に戻る。

何故か申し訳なさそうにしていたちひろを巻き込み、強引に二次会を開いた。
最初は暗い顔をしていたちひろも話していくにつれてだんだんと笑顔が戻ってきた。
どのぐらい喋ったかな?
ちひろが学校休んでた1ヶ月間の話しをしているとあっという間に時間が過ぎていた。

ちひろが携帯画面を見て時間を確認したのを見て私も確認する。

「あ、もう二時間も喋ってたんだね」

「そろそろ帰ろっか。沙耶のおばぁちゃん心配しちゃうしね。」

ちひろは私のおばぁちゃんの事を知っていて、私がおばぁちゃんを大切に思っていることも知っている。

「んー…そうだね。先にちひろ送るよ。」

「ううん、大丈夫。」

心配だ。今のちひろは放っておいたらどこかに行ってしまいそう。
それでも送ろうとする私に気づいたちひろは、私に笑顔を向け、もう一度首をふった。

その笑顔…。
これ以上踏み込んでこないでって笑顔。
その顔をされちゃうと、私は何も踏み込めなくなる。
きっとまた、知らない男の所に行くんだろうな…。

「…。そっか、わかった。また明日、学校でね!」

笑え、笑え私。
私はなんとか笑顔をつくり、ちひろに手をふって自分の家へと向かった。