「ちーひーろ!」
「わっ…!びっくりしたっ。沙耶おはよ〜」
思わず後ろから抱きつく。
本当にびっくりしたみたいで、ほんの少しちひろの声が高くなっていた。
「ちひろやっと学校に来た〜。ちひろいないから私暇してたんだよ。」
私が少し拗ねたように言うと、「ごめん、ごめん。久しぶりだねっ」とちひろは優しく笑った。
真っ白な肌に華奢な身体。
腰まで伸びた違和感のない茶色い髪は全然傷んでる様子もない。
身長も小さくて、本当にお人形の様な女の子。
私の、親友。
だけど、たまにどこか遠い目をしてるんだよね。
「ねぇちひろ〜、今日の夜クラブに行こう〜」
私の誘いに、ちひろは戸惑うことなく「いいよ〜」とだけ返事をして顔を机に突っ伏した。
「あ、そーいえばさ〜…」
とちひろの方を向くと、すやすやと眠っていた。
全く、久々に学校来たと思ったらすぐ寝てるし。
なんとなくそんなちひろを見てると笑顔が出てきた。
しっかりしてるようで抜けてる子なんだよね〜。
プルプルなタマゴ肌に長いまつ毛、ついつい顔に落書きしたくなる。
「ま、殺されそうだからしないけどねー。」
なんて独り言を呟きながら私も寝ることにした。
