体が軽い。

「ふわっ」

そんな欠伸をしながら起きる。

近くにあった、新聞を見て、日付を確認する。

「11月25日」

18日に寝たから、一週間も寝たの?

目が覚めて、ナースコールを押す。

看「はい?」

「先生お願いします」

「コンコン」

準「綾ちゃん!?やっと起きたー!」

「一週間も眠っちゃったなんて」

悲しいな。

「そんなに落ち込まないで」

あっ、そうだ、蓮に会いに行こ。

「そうですね、ちょっと出て良いですか?」

準「あっ、その前にこの薬飲んで行って」

「副作用ありますか?」

準「ないと思うよ、あっ、車椅子だからね?」

ギクッ部屋、出ようと思ったのに。

「分かりました」

仕方なく、電動車椅子に乗って蓮の部屋に行く。

中、騒がしいな。

あっ、私、姫?になったんだっけ?

その時は時すでに遅しでドアを開けていた。

蓮「綾?」

楠「綾!」

轟「綾ちゃん!」

みんな、鬼の形相だ。

「どうしたの?」

轟「綾ちゃんが来ないんだもん」

「ごめん」

ここは、謝っておいた方がいいよね。

そーいえば、大月さんは?

「大月は?」

蓮「あー、今夜のご飯買いに行ってもらってる」

楠「えっ、待てよ、綾俺のこと呼んで?」

「楠」

轟「なら、僕は?」

「轟」

蓮「俺は?」

「蓮」

楠「なんで蓮だけ下の名前!?」

「呼べって言われたから?」

楠「じゃあ、俺も下の名前で呼んでー」

「・・・龍」

轟「僕も僕も!」

「・・・紫苑」

「やっぱり辞めて良い?」

紫苑&龍「ダメ!」

みんなそんなに苗字嫌いなのかな?