「じゃあ行こっか」 上条くんは優しく笑い、また私の手を引いてくれた。 そして中に入ってみれば、新築なのだろう、すごく綺麗だった。 けどここにきて一つ、気になることがあったから上条くんに尋ねてみる。 「あの…上条くん」 「どうしたの?」 「えっと…私たち以外に、人はいるの? 家政婦さんとか…その、他に人がいるかなって」 それが心配だった。 もしいたとしたら、きっと気を遣ってしまう。 いや、上条くんに対しても気を遣わないといけないのだけど、上条くんはそんな私の緊張を和らげてくれるのだ。