ーーー「蓮様、桃原様、到着致しました」
まさか私にまで様呼びされるとは思ってなくて、驚く私をよそに、上条くんは私の手を引いた。
「ほら、ここだよ」
正直、家を見るのが怖かった。
もし豪邸とか堅い感じだったら…と心配だったからだ。
けど顔を上げてみれば、閑静な住宅街に並ぶ一軒家で安心した。
いや、普通に一軒家でもすごいし大きかったから本当は驚くべきなのに、すでに感覚が鈍ってるのかもしれない。
「それではお二人とも、また明日迎えに行きます。
また何かありましたらお呼びください」
執事さんはそう言って頭を下げ、私たちが家の中に入るのを待っていた。



