一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





それから服を着替え、あとは相手が来るのを待つのみ。



本当に誰が来るんだろう…。



私なんかでいいのかなって、昨日からずっと同じことを考えている。



そして少しして、インターフォンが鳴った。



ついに相手が来てしまったのだ。



さらに私の心臓の音はスピードを加速させ、なんなら泣きそうになる。



ぎゅっとその気持ちを抑え、我慢していると玄関に行ったお父さんと誰かの話し声が聞こえてきた。



私は隣にいるお母さんと一緒に、リビングの入り口の方に視線を向ける。



そして最初に入ってきたのはお父さんで。



「どうぞ」



お父さんがそう促して、リビングに入ってきたのは昨日言っていた社長であろう人と……




「……っ!?」




上条くん、だった。