「何これ、どういうこと?
どうしたらいい?
さっきの秋野の言ってたことはなんだったの?」
「あ、あのね…実は、私が蓮くんにちゃんと想いを伝えられるようにって、秋野くんが手伝ってくれたの…」
ようやく誤解だということを話せて一安心する私。
「何それ、俺が勝手に誤解したの?
ごめんね菜穂、無理矢理キスしてごめんね…。
好きだよ、本当に菜穂が大好き。
大事にするって決めたのに、最低だ俺…」
「嫌じゃなかったから…蓮くんにキスされて、その…嬉しかった、から…自分を責めないでほしい…」
「えっ…嬉しかったの?
これからは菜穂のことたくさんキスしていい?」
「う、うん…」
蓮くんが私と少し距離を開け、じっと見つめてきた。
その真っ直ぐな視線から逃げられそうにない。