恥ずかしかったけれど、頑張って蓮くんの方をじっと見つめる。
蓮くんの目は大きく見開かれていた。
「……嘘、じゃない…?
えっ…夢…?」
「夢じゃないよ…本当だよ」
「え、明日になって嘘だよとかないよね…?」
「う、うん…ないよ?」
蓮くんの目がだんだんと潤んでくる。
もしかして…泣きそうになってるの?
すると蓮くんの手が私の背中にまわされ、ぎゅっときつく抱きしめられた。
「本当?信じていい?
菜穂が俺のこと、好きって…何の奇跡?
どうすればいい?
俺はこの気持ちを一体どうすれば…」
「信じてほしい。
…私は蓮くんが大好きだよ」
「……っ!?」
言った後に恥ずかしかったから、蓮くんにぎゅっとしがみつく。



