いきなりでびっくりしたけれど、ぎゅっと目を閉じて受け入れる。
「……んっ…」
だけど一回じゃ終わらなくて、角度を変えて何度もキスを繰り返される。
だんだんと苦しくなる息。
それでも抵抗しようと思わないし、まだキスしていたいだなんて、少し変態かもしれない考えまでしてしまう私。
今までの優しいキスとはまるで真反対の、強引で、貪るようなそのキスに酔いしれそうになる。
ああ、やっぱり好きだなって。
優しいキスも、きつめのキスも、蓮くんならなんでもいいやって。
こんなにも私は蓮くんのことを好きになっていたのだ。
そのままキスを続けられていると、だんだんと体から力が抜けていって、蓮くんに支えられる形になる。
それを合図にするかのように、ようやく蓮くんに唇が離されたけれど、どこか寂しくなった。
「……はぁっ、はぁ…」
頭ではそう思っていても、体がついていかなくて息が乱れてしまう。



