一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





ーーー次の日



「あの、変じゃない…?」



「何言ってるのよ、菜穂は前髪切った方が似合うわ」



朝から我が家はバタバタしていた。



そしていつも目にかかるぐらいまであった私の前髪が、お母さんによって切られてしまい視界がいつもより明るい。



違和感しかなくて、なんだかそわそわする。



「どうしよう…緊張してきたよ…。
ヘマしたらどうしよう」



私が何かやらかして、縁談がなかったことになれば、お父さんとお母さんに迷惑をかけてしまう。



本当は今すぐ逃げ出したいくらい緊張しているけど必死で我慢する。