一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





「あ、あ、秋野くん…!?」
「なんだよ」



「あの、これは一体…」
「言っただろ?お代もらうって」



「え……?お金じゃないの…?」
「は?誰が金なんかもらうか、このバカ」



そう言って、秋野くんが抱きしめる力を強めた。



どうしてこんなことを?
それとも抱きしめるのが好き、とか?



そんなこと…ある、のかな。



わからなくなって、離れようとしたけど力強く抱きしめられているためそれができない。



「一年からお前と同じクラスだったら良かったのに」



「えっ…?どうして?」
「間に合ったかもしれねぇから」



間に合う?



どういう意味がわからなくて、また質問しようとしたら……。



突然、勢いよく図書室のドアが開く音がした。