一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





そしてもうすぐ終わりという時。



「……なあ」



掃除を始めてから初めて沈黙が、秋野くんによって破られた。



気まずいとは思っていなかったけれど、いきなり話しかけられてびっくりしてしまう。



「は、はい…!」
「お前って、上条と付き合ってんの?」



「……えっ…?」



ドキッと心臓が音を立てた。
今、秋野くんはなんて…?



「昨日お前運んでる時、無意識だろうけど上条の名前呼んで俺のことそいつと勘違いしてたから」



「……嘘…」



確かに夢の中で呼んだ記憶が…って、もしかして夢じゃなくて現実だったってこと!?



「あとさっきも上条と電話してただろ?」
「えっ……秋野くん、いたの?」



「まあ、歩いてたら声聞こえてきた」



そ、そんな…聞こえていたなんて。



でも…秋野くんにならバレても大丈夫かなって、素直に思った。



秋野くんはそんな人に言いふらすような人じゃないだろうし、このまま隠せるはずもない。