一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





スマホをポケットに直し、私は図書室へと急ぐ。



中に入るけれど、秋野くんはまだ来ていなかった。



あれ…?
秋野くん、先に行ってたはずなのに。



不思議に思いながらも、それどころじゃないため急いで机に鞄を置いて掃除を始めようとした。



ちょうどその時、ガラリと図書室のドアが開く。



見ると、秋野くんが私しかいない図書室に入ってきた。



「あ、秋野くん」
「悪い、担任に呼ばれてた」



ああ、だから来なかったのかと、その時初めて理解した。



「そっか。
じゃあ早速掃除、始めよう…!」



「なんでそんな焦ってるんだ?」
「……え?」



完全に私が焦っているのを読み取った秋野くんは、私にそう言った。



思わずギクリとしつつも、笑顔を作る。