「菜穂、ゆっくり休むんだよ」
「うん…明日学校行けるように頑張るね」



「無理しないで。
菜穂が休むなら俺も休んでずっとこうしてるからね」



「だ、ダメだよ蓮くんも休んだら…」



「行ったとしても心配で授業に集中できないから休むんだよ。それに菜穂の方が何万倍も大事」



蓮くんは当たり前かのようにさらっというけれど、私は胸が高鳴ってドキドキした。



嬉しい…そう言ってくれて。



でも蓮くんも学校を休むなんて良くないから、絶対に治そうと心に決めた。



「菜穂、好きだよ大好き。
おやすみ、好きなだけ眠ってていいからね」



蓮くんは優しい声でそう言い、私の頭を撫でてくれる。



この時間がずっと続いてほしいな、なんて思いながら私はそっと目を閉じて蓮くんに体を預けた。