一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





「…ねぇ、あなたどこの誰?
せめて名乗ってほしいかな」



「あんたの会社の名前、なんていうの?」



自信たっぷり顔で私に質問してくる女の人たちはやっぱり怖い。



やっぱりお金や名前で価値を決めるんだ。



それで下ならバカにしてきて、上なら上でこうやって陰口を叩く。



これが蓮くんの生きてきた世界なのかもしれない。



「黙ってないでなんとか言えば?
本当、イライラする」



それ以上何も言えずにじっと女の人たちを見つめる私に腹が立ったのか、キレ気味に話されたその時。



突然誰かの手が私の肩にまわされる。