一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





蓮くんが前の舞台に立ち、一礼する。



みんな拍手を送り、蓮くんの言葉を待った。



すごい…。
堂々としている蓮くんが本当にすごい。



私だったら絶対に怖気付いて無理だ。



それなのに蓮くんは堂々としていて、表情もいつも通りで、その姿は誰よりもかっこいいと思った。



「みなさま、この度は上条主催のパーティにご参加いただき、誠にありがとうございます。


次期社長の上条蓮です」



最初は簡単な挨拶から入り、その後もいくつか話したところで蓮くんの挨拶が終わる。



本当にどこまでも蓮くんはすごい人だ。



それでも蓮くんは少なからずプレッシャーを感じ、不安と闘いながらここまでやってきたのだ。