一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





「ねーねー、ここすっごく広いねぇ!」
「こら、静かにしなさい」



その時、ふと一人の小さな子供がお母さんと話している会話が聞こえてきた。



すると脳裏に昔の記憶が浮かび、思い出される。



『パパ、ここすごく広いよ!』



『菜穂、ここではお父さんと呼びなさいって言ったばかりだろう?』



『忘れてた!
お父さん!ここ、大きいね!』



やっぱり私、ここに一度来たことがある…?



思い出された昔の記憶の中で、私とお父さんがいた場所はこの会場と似ていた。



少し頭に引っかかりながら、会場の外に出る。



「……あれ、もしかして…」



確かその時、私はトイレに行きたくなって、誰かに場所を聞いて案内された記憶がある。