「……菜穂」
「は、はい…!」
「そんな言葉、どこで覚えてきたの?
そんな褒め方、どこで覚えてきたの?
ねぇ、俺がそんなこと言われて聞くと思ってるの?もちろん全力で聞くよ?
挨拶なんてすぐ済ませるからね菜穂、大好きだよ後でたくさんイチャイチャしようね。
じゃあ菜穂のこと頼んだよ」
蓮くんは頬を染めたまま、早口で話し、すぐ会場を後にしてしまう。
そして私と執事さんは取り残され、二人して苦笑する。
なんとなく気まずかったのと、会場内にいたらやっぱり少し息苦しくて、私も少しだけ会場の外に出ようと思った。
最初執事さんには反対されたけど、すぐに戻ると伝えて扉の方へと向かう。



