「蓮様、もう少し次期社長としての自覚を持ってください」
「社長になっても俺の優先順位は菜穂が一番だから」
「蓮様」
「れ、蓮くん…!」
「菜穂、どうしたの?」
きっと執事さんだから、あまりきつくは言えないのだろう。
執事さんが困ったような顔をしていたから、今度は私が蓮くんを説得しようと思った。
「私、蓮くんが挨拶してるところ見たい…!
きっとかっこいいだろうな…ううん、絶対かっこいい」
私がかっこいいって言ったところで、多分蓮くんは聞かないのだろうけど。
そう思いながら蓮くんを見てみれば、なんと頬を赤く染めて固まっていた。
これには予想外で驚いてしまう。
もしかしてかっこいいとか言われ慣れてないのかな…?
でも本当にかっこいい人なのだから、言われてるに違いない。
それでも慣れない、とかかな。
蓮くんにも可愛いところがあるんだなって、少し微笑ましい。



