一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





「あの、蓮さん、この子は…?」



その時。



私たちを囲う人たちの中の一人が、私を見て蓮くんに聞いた。



思わずドキッとしてしまう。
蓮くんは一体なんて答えるんだろうか。



そう思っていたら、突然蓮くんに肩を抱かれ、引き寄せられる。



「この子は俺の婚約者です」



蓮くんは一切躊躇わず、綺麗に笑ってその人に私のことを婚約者だと言った。



途端に周りが騒がしくなるけれど、私はドキドキしてそれどころじゃない。



とりあえず挨拶しないと…と思い、頭を下げる。



「こ…婚約者の桃原菜穂です。
よろしくお願いします…!」



一瞬言葉に詰まってしまったけど、なんとか挨拶できた。



やっぱり心の中は礼儀を習っておけばよかったという後悔でいっぱい。