「普通は結婚より先に、恋人関係ってものがあるから…その…」



「だけど結婚することが一番、好きな異性と近くでいられるんだよ?


ならもう結婚しかないかなって」



う、うん…?



ちょっと何を言ってるのかわからない。



もしかして、本気?
罰ゲームなんかじゃないの?



なら余計に困る。



高校のうちにプロポーズされるなんて思いもしなかったからだ。



今ならまだ間に合うから、どうか嘘だよって満面の笑みで言ってほしい。



だけど上条くんは相変わらず真剣な表情のまま、私を見つめてくる。