一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





「二人とも、そろそろ準備を……」
「……っ!?」



私は驚いて、勢いよく蓮くんを押して離れる。



ドアの方に視線を向ければ、蓮くんのお父さんである社長さんが私たちを目を見開いて見ていた。



絶対見られてしまった。



そしたら途端に社長さんが嬉しそうに笑みを浮かべる。



「……そうか、二人ともそこまで進展したんだね。
良かったな蓮」



「父さんに菜穂はあげないからね。


菜穂は俺だけのものだから無理だよ、どんな手を使っても菜穂だけは離す気ないから」



社長さんは明らかに私たちを見て嬉しそうなのに、蓮くんは敵対視している。



どうしてそこまで…と思っていたら、蓮くんの片手が肩にまわされ抱きしめられてしまう。