一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





すると蓮くんが自分の手で目元を覆う。



「ど、ど、どうしよう…!
菜穂が、菜穂が可愛すぎて…!


えっ、え、女神様の間違いじゃない?
菜穂って本当に人?


え、菜穂は神様から俺への天性の贈り物ですか…?


俺、こんな尊い女神様受け取っていいの!?」



「え、あっ、あの…」



突然蓮くんが早口で喋りだす。
受け取っていいって何を…?



「えっ、ダメなの?
菜穂受け取りたい、受け取らせて」



「……えっ、あ、私のことだったの…?」
「当たり前だよ、それ以外に何があるの?」



「な、何のことかわからなくて……」
「もー、菜穂しかいないよ」



蓮くんが笑う。
いつもよりさらに大人びて見えた。



それだけでドキッと胸が高鳴ってしまう。



「あっ…じゃあ、えっと、大丈夫です。
受け取ってください」



どういう意味かわからなくて返事に迷ってしまったけど、ノーと言えば蓮くんが悲しそうな顔をするような気がして笑顔で肯定する。



「無理、なに今の?
可愛いすぎだけど苦しいよ菜穂」



すると蓮くんが近づいて来て、私をぎゅっと抱きしめた。