それに蓮くんはダサくなんかない。



「ダサくないよ、蓮くんは。


周りにも、私にだって考えられないくらいしんどいはずなのに、色々抱えてるのに…それを隠して、頑張ってる蓮くんは誰よりもかっこいい。


でもね、だからこそ私の前では…本当の蓮くんでいてほしいの。


一人で抱え込まないで」



私の憧れでもあった蓮くんは、いつも私を助けてくれてた。



それは、一年の時からずっと。



そんな蓮くんが苦しんでいるのなら、少しでも楽にしてあげたいと思った。



かといって私が楽にしてあげるかって言われると、自信はないけれど。



せめて素の蓮くんでいてほしいと思った。