一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





「はい、これどうぞ。
熱いから気をつけてね」



今の季節は夏だけど、クーラーが効いているからあまり冷たいものを飲んで体を冷やしすぎるのも良くない。



だから熱い方にした。



「……俺の、俺の体を気を遣ってくれたのか…?」



そんな私の考えが伝わったらしく、蓮くんは私をじっと見つめてきた。



「う、うん…冷えすぎて体壊すのもよくないから…嫌だった?


やっぱり冷たい方が良かったよね…」



「何言ってるの?


とてつもなく嬉しいよ、俺に気を遣ってくれたなんて嬉しくて泣きそうに。


ありがとう菜穂、本当に菜穂は優しいね……あつっ」



「れ、蓮くん…!?
そんな早く飲んだら火傷しちゃうよ…!」



蓮くんは嬉しそうに笑ってから、冷まさずにすぐ飲んだから熱かったようで顔を少し歪める。