「え、いや、あの…上条くん…?」 「どうしたの?」 「私一人じゃなくて…秋野くんもいるよ?」 「……えっ…」 私の言葉に対し、蓮くんは目を見張り驚いていた。 どう考えても演技には見えなくて…え、もしかして本気で? 「ここにいるよ、ほら…」 すぐ近くにいる秋野くんに視線を向ければ、ようやく秋野くんを視界に捉えたらしく、蓮くんは固まってしまった。 あれ…嫌な予感がする。 蓮くんがフリーズしたかのように固まってしまったら、必ず何かあるのだ。 ここ二週間でそれも学んだ。