「女子力がないのは知ってるよ……」 だから心配なのだ。 こんな私が蓮くんの隣にいていいのかって。 せめて女の子として捉えられてほしい。 それだけ女子力がないだなんて、さすがにやばいと思う。 「もしかして拗ねたのか?」 からかいにきたのか、もう一度私がいる本棚に来た秋野くん。 「す、拗ねてない…!」 秋野くんに子供扱いまでされてしまい、完全に遊ばれてしまう私。 秋野くんがこんなひどい人だったなんて…!と、思ったその時。 ガラリと図書室のドアが開く音がした。