「うん、そうだよ。 もっと怖い人だと思ってたの。 でも優しい人だなぁって」 失礼かもしれないけど、意外と話しやすかった。 「…まぁ、いつも怖がられるからな。 それに比べてお前は俺にとって変な奴だから」 へ、変な奴って…さっきから何回も言われてるけどいい気はしない。 「そんなに私、変な人なのかな」 「なんか、他の奴とは違う。 もっとビビリな奴だと思ってた」 「ひ、ひどい…!」 でも間違いではない。 だって周りの視線が怖くていつも目立たないようにしていたから。