一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





耳元で囁かれただけなのに、ドキドキして変な感じ。



「じゃあ食べよっか。
朝は諦めるね」



「諦める…?」



「菜穂に食べさせるの。
夜ご飯は食べさせたいなぁ。


…あ、なんならお昼でも」



「一人で食べるから…!」



私を赤ちゃん扱いしないでほしい。
食べさせるって、想像しただけで恥ずかしすぎる。



「どうして?
そんなに拒否しないでよ。


でも、恥ずかしがってる姿も可愛いからどうしようもないね、本当」



そう言って蓮くんは立ち上がり、私と向かい合う形で前の席に座った。



そして朝ご飯を食べ終え、学校へ行く準備をする。



蓮くんと関係が変わって初めての学校。



少し緊張しながらも、お弁当と水筒の件をどうバレずに回避しようかで頭の中がいっぱいだった。