一途で甘いキミの溺愛が止まらない。

「……いいから、菜穂は何もしないで。
でもそのまま手首掴んでてほしいな」



「……え？」



「ずっと掴んでてほしい。
ああ、なんなら抱きついてきてほしい」



「え、あの……」



何故か危険なにおいがしたから蓮くんの手首を掴む手を離す。



すると、とてつもなく悲しい顔を蓮くんはした。



「どうして…？
俺のこと、嫌いなの？」



その声もどこか悲しそうだから、罪悪感が湧いてきた。



「き、嫌いじゃないよ…？」



好きと言うべきなのかもしれないけど、その感情はあまりわからないから言えなかった。