「ねぇ、蓮くん。
本当に寝た…?」
もう一度蓮くんをじっと見つめて聞くと、パッと顔をそらされた。
「寝たのは寝たよ。
でも、まあ…ほとんど菜穂の寝顔見てたかな」
やっぱり…!
「そ、そんなの睡眠不足で倒れちゃうよ…!」
朝だって絶対早起きしてた。
それにほとんど私の寝顔見てたって…!
恥ずかしさのあまり、顔が熱くなる。
絶対顔真っ赤だ、今の私。
「大丈夫。
菜穂の寝顔が可愛すぎて眠たくなんてないよ」
口ではそう言っても体が限界のはず。
「今日絶対に家帰ってきたらお昼寝するんだよ?
約束だからね?
私、蓮くんが寝るまで見張っとくからね…!」
じゃないと倒れてしまう。



