結局このままリビングまで運ばれ、椅子の上で下された。
机の上を見れば、豪華な朝ご飯が用意されていて。
お弁当を作ってくれた上に朝ご飯まで……?
「れ、蓮くんは何時に起きたの…?」
「何時だろう、時計見てないからわからないな」
「わからない…?
アラームで起きたんじゃないの…?」
なんだろう。
何故か、嫌な予感がするのは。
「あの…昨日、ちゃんと寝た、よね…?」
「そんなの当たり前だよ」
「私が寝てからすぐ寝た…?」
「んー、夜は時間感覚がわからなくなるからなぁ。
少しだけ菜穂の寝顔見てから寝たよ?」
言葉を濁された。
絶対少しじゃない。



