「どうして知りたいの?」
なのに蓮くんは教えようとせず、目を丸くして私を見ている。
「どうしてって…明日のため、だから?」
「え?何言ってるの?
明日からずっと車だよ。
今日乗ってきた車に行き帰り乗るんだよ」
「……え…?」
今日乗ってきた車って…あの高級車!?
「そ、そ、そんな…!
私は大丈夫だから!
蓮くんだけ乗ってください…!」
「ダメだよ、そんなの。
ちゃんと学校の手前の人気がないところで停めてもらうから。ね?」
それも大事だけど、一番大事なのはこんな私が乗るべきじゃないということだ。
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