そんな時、ようやく上条くんが口を開いたのだけど…。
「……この気持ちを、俺はどこへぶつければいい?
普通にダメ、これはもう無理…
絶対殺しにかかってる、うん、凶器だこれは」
何を言ってるのかさっぱりわからない。
けど言葉的にマイナスのものばかりだから、やっぱり嫌だったのだろう。
「あ、あの…ごめんね、気分悪くしたよね」
「……え?何言ってるの?」
「え、違うの…?」
じゃあどういう意味だったの?
一人でわからなくなっていると、上条くんが急に私の目を覆う手を離した。
上条くんの言葉で、つい気を抜けていた私は力を緩めていたため、すぐ離されてしまう。



