一途で甘いキミの溺愛が止まらない。





恥ずかしすぎて上条くんを見れないから、手を離されたら困る。



そのため私の目を覆うようにしている上条くんの手の上に自分の手を重ね合わせ、名前を呼んだ。



「…れ、蓮、くん……」



名前を呼んだ瞬間、さっきよりもさらに顔が熱くなる。



もう心臓もばくばく状態でうるさい。



思わず上条くんの手に重ね合わせている、自分の手に力が入ってしまう。



頑張って呼んでみたのはいいけれど、上条くんからの反応はない。



かといって手を離してもらったら困るから、上条くんの顔も見れない。



もし、呆れられていたら…?
気持ち悪がられていたらどうしよう。



悪い方へ考えがいってしまう。