ゆっくりと目を開けて見上げてみれば、上条くんと視線が絡まりあって。 「……っ」 私の方が恥ずかしいはずなのに、先に目をそらすのはやっぱり上条くんの方。 「あの、上条くん…?」 「心臓に悪いね、これは…」 「え…?」 「俺、今日でたくさん寿命縮まったかもしれない。 いつか本気で倒れて死ぬと思う」 「……上条くん、どこか悪いところあるの…?」 今日だけでも上条くんは気絶する、吐きそう、死ぬっていう言葉を使っていたから、もしかして病気持ちなのかな…と心配になる。