たどり着いたのは学校の屋上だった。


あの後ろ姿。青獅だ。

そこにいたのは柵に寄りかかって外を眺めている青獅だった。

画になるなー。

モデルかよ。と心の中でツッコミを入れる。

「青獅ー!
紬ちゃん連れてきたよ」


「おう、今朝ぶりだな」

「あんま時間たってないけどね!」

「そうだな、もう俺のこと怖くないか?」

「初対面のときは怖かったけど。今はそんなに」

「そんときはケンカしてたもんな」フッと笑う。

「目開いたら皆倒れてるんだもん」

「わるい、わるい」

「なに二人で話してんのさ
俺も入れてよ!」ムッとした顔で八木君が話に入ってくる。

「あ、ごめんね
忘れてた」

「うわ、ひど
てか青獅がそんな話す何てあんまりないよな」

「そうなの?」

「…別に」


私達は、ぽかぽかと体を温かくする太陽を見上げていた。