段々近づくにつれて
その姿が良く見える。


大和先輩は黒。
大樹君はグレー。
陽輝はクリーム色っぽい浴衣。


みんな似合ってるけど、
やっぱり陽輝が一番かっこいい。



「どお?」


愛美が前に立って一周くるんと
回って見せた。


大和先輩は表情を崩さないまま
愛美に近づいたかと思うと


「…可愛すぎ。誰にも見せたくないんだけど。」


大樹君も


「里美可愛い!俺の彼女世界一!!」


2人ともタイプは違うけど
彼女に溺愛らしい。


一方私はと言うと、


「どお…かな?」


陽輝の浴衣姿がかっこよすぎて
直視できないから
俯き気味で聞いた。


なのに陽輝はずっと黙ったままで、
見上げてみると