あの日から僕は
あなたのことばかり考えている
目で追っている
探している

馬鹿だ
どうしようもない程馬鹿だ


一度進み始めた歯車は
そう簡単には止まらない

自分でもわかっていた
だから気にしないつもりだった

なのにあなたは
僕を呼んではあしらって
訳の分からない行動ばっかり
キスしてきたり突き放したり

気にしないようにしようとしても
無理がある
そんなことされたら嫌でも考えてしまう


あなたのいない日が寂しいと感じてしまう
心をガードしていた鎧は
好きを口にしたら
一瞬で砕け散ってしまうだろう

そしたら
もうこの気持ちは抑えられない
わかっているのに
抑えつけている鎧さえも少しずつ
自ら壊していっている






誰もいない駅のホームで

過ぎる特急電車を前に

僕の口から溢れ出た







"好きだ"