第1章 入学式
今日はいよいよ待ちに待った高校の入学式。
小学校高学年からずっと憧れていた、坂の上の高校。
やっとこの制服を今日着れると思うとウキウキして眠れなかった。
眠い目をこすりながら、制服に着替えて、全身鏡の前に立つとまだ少し大きめな制服にかっこ悪さを感じてしまう。
お気に入りの制服に身をつつみ、リビングへ向かう。
「おはようお母さん!!」と言いリビングは入ると、お母さんは朝ごはんの準備をして待っていてくれた。「おはようもも!!制服に合ってるね!!それじゃあ、お母さん準備してくるから朝ごはん食べて後の準備しておいてね!!」といいリビングを出て行った。朝ごはんを食べ終わった私は、洗面所へ向かい歯を磨いて、髪の毛をアイロンでセットして、制服のリボンが曲がってないか確認が出来て、洗面所を出ようとすると、お父さんが入ってきた。「おはようお父さん!!」と声を掛けたと同時に「おはようもも!!制服やっと着れてよかったな。よく似合ってるよ!!準備は終わったみたいだな。リビングのテーブルにジュース置いといたから、飲んでゆっくりしながら待っててね。」とお父さんは言った。お父さんに言われたとおり、リビングへ向かうと、私の大好きなミルクティーがあった。そのミルクティーはすごくすごく優しい味がした。

そして、お母さんとお父さんの準備が終わり、高校へと向かう。
高校がどんどん近づいていくにつれて、心臓の鼓動が早くなっていくのを私は感じていた。
「もも、緊張してるでしょ」とお母さんはいい、図星すぎて私は何にも言えなかった。するとお父さんは「ももは明るいし、いつも明るいからすぐお友達できるよ!!安心しろ」といい、「お母さんもお父さんの言うとおり!!プラスに考えなさいプラスに」といい、高校の駐車場へ着いてしまい、お母さんとお父さんと別れ、昇降口の受付へと向かった。
「おはようございます。お名前をお願いします。」と先輩に言われ、「おはようございます。櫻木 ももこです。よろしくお願いします。」と言うと、「はい、櫻木 ももこさんですね。1年3組になります。下駄箱で靴を履き替えて4階の教室へ向かって下さいね。」と言われ「はい。ありがとうございます」と言い、4階の教室へと向かった。そして、教室へ着いてドアに書いてある座席表を確認し、座席表どおりの席に着いた。席に着くと前の席の女の子が話しかけてくれた。「おはよ!!名前なんていうの?」と聞かれ、「おはようございます。はじめまして。櫻木ももこです。よろしくお願いします。お名前なんていうの?」と聞くと、「はじめまして。原 なおです。よろしくね。ももちゃんって呼んでいい?」と聞かれ、「はい。よろしくお願いします。じゃあ、もももなおちゃんって呼ばせてもらってもいいですか?」と聞くと、「もちろん!!てか、敬語じゃなくてタメでいいよ!!」と言ってくれて、「これからよろしくねなおちゃん」と言うと、「こちらこそよろしくねももちゃん!!」と言って入学式当日からお友達が出来てすごく嬉しかった。そして、その日に何人もの子と仲良くなった。入学式が終わり、先生の話も終わった。ももの担任の先生は男の先生だった。はじめて、男の先生が担任の先生になったから、ビックリしたけどすごく優しい先生で安心した。
「ももちゃん、ライン交換しよ」とお友達になった子に言ってもらって、ラインを交換して学年のグループと別に今日仲良くなった子達のグループが出来た。

グループが発動して、最初にあいちゃんが「明日の教科って何だっけ?あい、教室の机に時間割表置いてきちゃった。」とラインが入ってきて、「明日の日程は、1時間目から4時間目までHR。5時間目は学校探検。6時間目は学年集会だよ!!」と送ると、皆から返事が来て、そこからいろんな話になって夜遅くまでラインが続いた。ふと時計を見ると夜中の3時だった。ケータイを手放せなくなるくらいラインに夢中になってしまった。皆で夜遅くまでラインをしてしまっていた事に気づきグループラインは終わった。そこから、お風呂に入り、部屋に入り次の日の準備をして、眠りについた。