「そう…なんですか」
「あぁ。
担当してる仕事が早く終わったからな。
来月には…もう」
来月…か。
3カ月先の予定だって言ってたから
少し早くなったんだ…
「セツナが退院する前には
日本を離れる事になると思う。
まぁ…答えも聞けたから
俺も思い残す事はないしな」
「…はい」
『だから今日でお別れだ』と言った彼は
少し寂しそうに
でもどこかスッキリした表情をしていた。
アナタと再会して
怒ったり泣いたりドキッとさせられたりで
毎日いろいろあった。
拒絶してた自分の気持ちに
日々少しずつ変化していった。
もしこの再会がなければ
たぶんアタシは
『恋愛なんて絶対しない』とか
頑なに拒否していたかもしれない。
別れてもまた普通に話せるようになったのは
2人とも
歳を重ねて考え方も大人になったからだと思う。
「セツナに出会えて
本当に良かった」
「はい、アタシもです」
差し出された握手をしっかりと交わし
アタシ達は別れた。
こんな形になってしまったけれど
また会えて良かったな…。
元気…でね。
そして
たくさん
ありがとう、アルト…



