覚醒された視界の中には
真っ白な景色。
腕に刺さる点滴の針と口元には酸素マスク。
アレからアタシはどうなったんだろ。
今回は全然覚えてないや…。
きっと、気を失って倒れたんだろうな。
どう言っていいのか上手く言葉に出来ないけれど
なんかもう…
目が覚めないような気がしてた…
それってすごく
怖い事だよね。
自分の死を覚悟したって事になるのかな。
―――
――
しばらくして
足早に病室に入ってきたのは
担当してくれてる主治医の先生と看護師さん。
「七星さん
聞こえますか?」
先生はそう訊ねながらも
看護師さんと何やら処置を始めている。
「はい…」
酸素マスク越しに
恐る恐る声を出してみる。
「七星さん、だいぶツライでしょ。
詳しい説明はもう少し体が落ち着いてからにしよう。
点滴を追加するね」
そう言われ、少しすると
また意識が遠のいていった。
『煌月…今どうしているんだろ』って
考えながら―――
目が覚めて意識がハッキリしたときには
外はもう明るくなっていた。



