ほぼ強引なコイツに
『何もそこまで急がなくて…』なんて
まるで他人事のように身支度を始めていたけど
体の不調は徐々に悪化していき、挙句…
「あ…れ…」
怖い…
そう思うくらい
急に意識がハッキリしなくなっていた。
「七星ッ」
耳に入ってくる煌月の必死な声。
同時に感じるコイツの体温。
抱きしめているの…?
なんでそんな力強く…
そんな事を遠くで感じながら
アタシの意識は
スッと闇に落とされていった――――
どれくらい時間が経ったのか
意識が戻ったときには
ものすごい全身の倦怠感に見舞われていた。
「七星…?」
ゆっくり目を開けると同時に
飛び込んできたのは
真っ青な顔した煌月。
「マジでビビらせんな…
今度こそもうダメかと思ったじゃねぇか…」
強張った表情のまま
深く大きな溜め息を吐いている。
その緊張感が伝わってきて
今アタシが置かれてる状況は
あまりよろしくないんだろうなって
すぐにわかった。
「今、先生を呼んでくるからな」
そう言って
煌月は病室をあとにした。



