隣人はクールな同期でした。

「俺も
 古典柄は確かに人気だってのは知ってる。
 最近は可愛さとか、あまり派手なのより
“大人”っていうのが人気なんだろうな。
 まぁ…セツナは花柄が一番似合ってると思うけど」


仕事の話してんのに
何ちゃっかり真顔な表情で
想像した感想を言うのさ。


「色は…
 白、青…いや、黒がいいか。
 でもやっぱり王道のピンクもカワイイな」


アタシを全身舐めまわすように
まじまじ見つめながら
好みの下着の色みたいな事
言わないでほしいんすけど。

元カレに思うのもアレだけど
キモチワルイって。


「変な想像はいいから行きますよ。
 今日は忙しいんですから」


強制的に連行。

前以て調べておいたお店をいくつかまわり
情報をメモする傍ら
陽向さんに次から次へと
浴衣を試着するよう指示され…。


「こっちもいいけど
 あ、でもやっぱコレも捨てがたい」


何着も手に取っては
1人でブツブツ言いながら品定め。

娘の晴れ着を選ぶ父親か?


「まだ着るんです…?」


もう疲れたんだけど…。


「じゃぁ…
 セツナはどれが良かった!?」

「…え?」