隣人はクールな同期でした。

『ヤバイ!見られた』って思って
慌てて片付けたけど
もう遅い。


「浴衣の特集もかぁ。
 セツナに似合う浴衣を選ぶのも
 楽しそうだなぁ。」


なんて
めちゃくちゃワクワクしながら
嬉しそうな陽向さん。

もうココまでくれば
さすがのアタシだってわかるって。


「セツナの浴衣
 俺に選ばせてよ」


ほらね。
この流れじゃそうなるよね。


「この企画とアタシの浴衣
 全然関係ないですよ。
 流行のモノを特集するんですから」

「でもモデルは必要っしょ。
 流行を探し
 それをセツナが試着する。
 その中で良いモノがあったら一石二鳥。
 だろ?」


なんでそんな自信満々に
『Nice俺、グッドアイデア♪』
みたいなのさ。

本当そういうとこ
勝手なんだから。

って
呆れたけれど…


「…わかりました。
 いいですよ」


アタシは
誘いを受けた。


「え…」


否定されるって思っていたのか
アタシの反応に
逆に驚いた様子の陽向さん。

瞬きを数回しながら
言葉を失っている。

断られる前提で誘ったのがバレバレだよ。

まったく、この人は…。