隣人はクールな同期でした。

“今から”って
え、何が?


「聞いてました…よね?」

「もちろん。
 向き合ってこなくて
 頭の整理が出来ないって事は
 今からでもまだ
 見込みはあるって事だろ?」

「・・・・ん?」


アタシの頭がフリーズした。

超スーパーポジティブ。
何その前向きな受け取り方。
どうしてそうなる?
そんな事いつこっちが言いました?
ニュアンスの問題か?
やんわりふんわり…か!?


「いや…それは…」


否定しようにも
そこまでハッキリ自信ありげだと
こっちは、ぐうの音も出ないって。


「俺はもう逃げない。
 あの頃には戻れないけど
 今からセツナとの思い出を作っていく。
 必ず大事にする」


最終的には
ほぼプロポーズみたいなセリフまで
言われる始末。

なんか…
思った以上にヘビーすぎるんだけど…


「なんか話が大きく…」

「そうだセツナ!
 一緒に花火見に行こッ!」

「・・・・」


もう完全に
アタシの言葉なんてお構いなく
今度はまさかの花火の誘い。


「今その企画なんだろ?」


そう言って目線を移したのは
デスクの上に広げて
さっきまで調べていた花火大会の特集。